- 離婚するときはストレスで病むって聞くけど、実際のところどうなの?
- 離婚による心の傷ってどう癒せばいいの?
その疑問、記事を読めば5分で解消します。
あや
夫婦関係が決定的に悪くなると
「もう夫とはやっていけない、離婚したい」
と思うようになります。
「離婚さえすれば、新しい人生を始められる!」
と思う人も多いでしょう。
でも、離婚は私たちの人生を決める一大イベントです。
一時でも愛情を感じて一緒に暮らした人と別れる決断に、心を強く揺さぶられます。
離婚の争いが長引くほど、夫との関係がこじれるほど強い精神的ストレスを抱え、時に消えない傷が心に残ります。
- すぐ疲れるようになる
- 感情の起伏が激しくなる
- 気持ちをコントールできなくなる
- 物事をネガティブにとらえて落ち込む
離活中または離婚後にこんな症状を自覚したことはありませんか。
もしあるなら、離婚の問題が影響している可能性があります。
離婚の争いを続ける中で、ストレスに押しつぶされてうつ病などの精神的な病気を発症する人は少なくありません。
夫から受けた暴力やモラハラなどが原因で、精神的に病む人もいます。
離婚するまでは気持ちを強く持って頑張っていた人が、離婚して一息ついた途端に精神的に不安定になることもあります。
離婚の前後では、とにかく精神的に病む人が多いんです。
- 離婚による精神的ストレスや心の傷の特徴
- 精神的ストレスや心の傷を癒す方法
- 精神的にキツイときの対応
- 精神的な病気のこと
目次
離婚による精神的ストレスや心の傷の特徴
離婚による精神的ストレスや心の傷の特徴は3つです。
- 気づきにくい
- 放置しやすい
- 治りにくい
精神的ストレスは気づきにくい
離婚による精神的ストレスは、身体的な病気やケガと違って目に見えません。
軽度のうちは本人がストレスに無自覚です。
周囲から見ても普段と変化がなく、ストレスを抱えているようには映りません。
そのため、誰も気づかないままストレスが膨れ上がる傾向にあります。
精神的ストレスは放置しやすい
- 「あれ、なんか気持ちが落ち込んでるな」
- 「離婚のことで疲れてるな」
- 「何だかしんどいな」
精神的ストレスがある程度まで強くなると、このように自覚できるようになります。
でも、身体の病気やケガのように、動けなくなったり痛みを感じたりはしません。
そのため、「放っておけば治るだろう」と考えて放置してしまう傾向があります。
多くのママは、離婚問題を抱えていても家事育児(ワーママなら仕事も)をこなさなければなりません。
そのため、「落ち込んでる暇なんてない!」と自分に言い聞かせて無理してしまいがちです。
その結果、精神的なストレスが膨らみ、病んでしまうこともあります。
心の傷は治りにくい
身体的な病気やケガは、軽いものなら放っておいても治ります。
重いものでも「原因」を取り除く治療法が確立されていれば、治療できます。
でも、精神的ストレスや心の傷はそうはいきません。
放置すると膨れ上がって心に大きな傷を作り、深刻な症状が現れます。
重症化すると社会生活を送るのが難しくなり、治療から回復までにかかる時間も相当に長くなります。
心の傷の治療が難しいのは、原因がはっきり見えないからです。
離婚という大まかな原因があることは分かっても、精神的ストレスを感じる具体的なポイントは個人差が大きいものです。
- 夫の態度や振る舞いによるものなのか
- 離婚を迷っているからなのか
- 離婚後の生活に不安があるのか
こうしたことさえ、本人がはっきり自覚できていないこともあります。
そのため、まずは精神的ストレスや心の傷の原因を探って自覚し、原因と向き合うところから始めなければなりません。
離婚による精神的ストレスや心の傷を癒す方法
離婚による精神的ストレスや心の傷を癒すために大切なことは3つです。
- 休む
- 周囲に相談する
- 専門家の治療を受ける
休む
心の傷を癒す一番の方法は、とにかく休むことです。
- 実家へ帰ってゴロゴロする
- 仕事を休んで一日中寝て過ごす
- 仕事終わりに好きな映画を観に行く
- 疲れない範囲で運動をする
何でも良いので、心と身体を休ませてあげましょう。
「身体を休ませる意味はあるのか。」と思うかもしれません。
でも、身体と心は連動しています。
身体を休ませてあげると心もリラックスするものなんです。
身体がリラックスすると心が安らぎ、少しずつ心の傷や精神的ストレスが和らぎます。
周囲に相談する
- 「譲歩してるつもりなのに、どうして離婚の話し合いが進まないんだろう」
- 「離婚後はどうやって生活したら良いんだろう」
- 「片親になって子供が学校でいじめられたらどうしよう。
離婚を決めた後は、色々な悩みが頭に浮かんで離れなくなります。
悩むことは大切なことです。
でも、答えが出ないまま一人で悩み続けると、精神的に病むリスクがあります。
悩みを一人で抱え込まず、家族や周囲の信頼できる人に相談することが大切です。
相談したからといって悩みが解消するとは限りませんが、誰かに話すことで気持ちや考えを整理できます。
また、話すことそれ自体にも、荒れた気持ちを落ち着かせる効果があります。
誰かに愚痴を聞いてもらうだけでも良いので、まずは話をしてみましょう。
身近に相談できる相手がいないなら、自治体などが実施する生活相談などを利用する方法もあります。
心療内科や精神科の受診を検討する
心の傷への対応は、体の傷と同じで
「早期発見」と「早期治療」
が大切です。
- 誰に相談しても気持ちが落ち着かない
- 日に日に気持ちの落ち込みが激しくななる
- 日常生活が送れないくらい気分が沈む
こうした症状があるときは、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。
心療内科や精神科にネガティブなイメージがあるかもしれません。
周囲の目が気になる人もいるでしょう。
でも、心の専門家が心の傷や精神的ストレスを和らげるサポートをしてくれる場所です。
心の傷や精神的ストレスを自分で解決するのが難しいなら、専門家に頼りましょう。
自分で通院できるうちに治療を受ければ、比較的短い期間での回復も見込めます。
離婚を急がないという選択を
離婚問題で精神的ストレスが溜まると、
「離婚すれば楽になるはず」
と思って離婚を急ぐ人が少なくありません。
特に、夫からのDVやモラハラを受けて精神的に不安定な状態だと、とにかく早く離婚することに全力を使う傾向があります。
でも、精神的に不安定な状態でした離婚は、離婚した後に後悔や争いの火種を残します。
- 離婚を優先して、子供の親権者を相手にしてしまった
- 不貞されたのに、慰謝料を請求しない約束をした
- 財産分与をしないまま離婚した
これらは全て、離婚を急いだ女性が抱えがちな問題です。
離婚について冷静な判断ができないときは、心を整えることに集中しましょう。
そのせいで離婚が多少遅れたとしても、慌てて離婚するよりははるかにマシです。
離婚前後の女性が発症しやすい心理的・精神的な病気
離婚前後の女性が発症しやすい心理的な病気は、次のとおりです。
病名 | 特徴 |
うつ病 | 気分の落ち込み、喜びや興味関心の減衰などの症状が続き、日常生活に支障をきたしている状態 |
統合失調症 | 幻覚、妄想、まとまりのない会話などの症状を特徴とする、脳などの神経系が障害される慢性疾患 |
パニック障害 | ①パニック発作、②予期不安、③広場恐怖を特徴とする病気 |
心的外傷後ストレス障害
(PTSD) |
命が脅かされる出来事に強い精神的ショックを受けたことで、不安、不眠、原因刺激の回避や追体験などの症状が現れる病気
例:地震、交通事故、犯罪被害、DV、モラハラなど |
いずれも重症化すると社会生活を送るのが困難になるリスクがあります。
こうした病気を抱えたまま離婚すると、離婚後の生活に大きな影響が及びます。
心理的な病気と診断されなくても、うつ症状や結婚中のつらい記憶に悩まされて日常生活に支障が出る人も決して少なくありません。
繰り返しになりますが、精神的な病気などの症状があるうちは、離婚を急がず心の傷を癒すことを優先しましょう。
離婚の精神的ストレスで病む女性の「心の傷」に見られる特徴と癒す方法のまとめ
離婚の精神的ストレスで病む女性は本当に多いです。
離婚に悩む人もいれば、子供のことや夫からのDV・モラハラの記憶に悩む人もいます。
幸せに暮らしていた頃からは想像もできないくらいのストレスにさらされ、深い心の傷を負うこともあります。
離婚する以上ある程度のストレスは避けて通れません。
でも、無理をしすぎると、離婚後の生活に差しさわるくらい心を病んでしまいます。
焦って離婚しても、何も良いことはありません。
くれぐれも無理をせず、しんどいと感じたら休みながら心を整えていきましょう。
自力でどうしようもないなら、心療内科や精神科に通うことも検討してください。
離婚した後は、何をするにも体が資本です。
健康な状態で離婚して新しい生活を始められることを何よりも優先しましょう。